ECサイトとはなにかがある程度わかってきたら、運営する上で必要な知識を集めていくことになります。その際に必ず”カゴ落ち”というキーワードに出会っているはずです。ECサイトを運営する上で必ず知って置くべきキーワードなので頭に叩き込んでください。サクッと読めるように完結にまとめております。
コンテンツ
そもそもカゴ落ちってなに?
結論からいいましょう。カゴ落ちとは
お客様がカートには入れてくれたけど、決済まではしてくれなかった
です。
ECサイト運営者から考えるとあと一歩のところで、お客様が”なんらかの理由で買い物をやめてしまった”と考えられます。さて、何が足りなかったのでしょうか。ここを解決していくことによって、あなたのストアの売上が大きく左右されることになります。ただ何もしないで編みを張っていても魚はかかりません。考えて行動して大漁を目指しましょう。
カゴ落ちしたお客様の理由
国内外、カゴ落ちに対して言及している記事を色々と物色しておりまして、一番参考にされているデータがこちらのBaymardInsituteの統計になります。
カゴ落ちの統計データ https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate
ソースが英語なので苦手な人向けに私の解釈を入れながら解説していきます。データの分析は正解があるとは限らないので私の解説に疑問を持った方は是非他のかご落ちに関して研究されている方のブログや記事を参考にして自分なりの見解を持つようにしてください。この分野はトライアンドエラーが基本です。ストアも人も十人十色です。他のストアでうまく行った方法が自分のストアでうまくいくとは限りません。知識を取り込んで自分流を確立しましょう。
避けられないカゴ落ちの理由
米国のオンラインショッピングのユーザー4329人を対象にした調査で、「ただ見ていただけ、まだ購入する準備ができていない」という理由でユーザーが過去3ヶ月以内にカゴ落ちしたのが58.6%を閉めていました。過半数以上がふらっと訪れて商品をカートに入れて放置して購入に至っていません。
その中でも「料金比較のため」「後で購入したいからとりあえず入れておいた」「ウィンドウショッピングがしたかっただけ」などの避けられない理由もあります。
だたその中にも対処を適切にすればカゴ落ちしている過半数を購入者に変換できるかもしれません。この調査では上記の「ただ見ていただけ、まだ購入する準備ができていない」人達をカテゴライズしてより詳細に分析をしています。
カゴ落ちのカテゴライズと分析

出典: Baymard Institute
49 Cart Abandonment Rate Statistics 2023
https://baymard.com/lists/cart-abandonment-rate
上から見ていきましょう
- 購入にかかる追加費用が高い(送料、税、利用料金)47%
- 購入にアカウント作成が必要だった 25%
- 配達にかかる時間がおそすぎた 24%
- ストアが信用できないためクレジットカード決済をしたくなかった 19%
- 購入完了までにかかるプロセスが長すぎ/複雑すぎる 18%
- 注文合計金額が表示されておらず確認できなかった 17%
- 返品規約が満足の行くものでなかった 16%
- サイトがエラーやクラッシュしていた 14%
- 購入方法の種類が十分でなかった 11%
- クレジットカードが無効だった 6%
いかがでしょう。
実際にデータを分析すると自分で解決できるものがほとんどですよね。
上記の黄色いラインを引いている項目は基本的に内的要因で工夫すれば解決可能です。
③⑦⑩は外的要因のため今回の分析からは除外いたします。こちらも解決できないことも無いですが、黄色い部分を優先的に解決してから手を回しても遅くはないと思います。まずは手を出せるところから進めていきましょう!!
上記のかご落ちに対する解決策=”Shopify”
当サイトがShopifyを押している理由はこのような問題解決に柔軟に解決できるためです。一つずつ確認していきましょう。
購入にかかる追加費用が高い(送料、税、料金)
49%がこの内容でカゴ落ちしています。確かに私自身もオンラインショッピングでカートに商品を追加して行って最後にお会計をしたら自分の予想より高く表示されていてびっくりした経験があります。みなさまも一度はあるのではないでしょうか。この原因は、送料、税などが掛かると認識せずに買い物をしていたからです。ユーザーが最初から「このサイトではこの料金がかかるんだ」と認識さえしていればこの行き違いを防ぎカゴ落ちを防止になります。
Shopifyでは商品の金額表示を簡単に税込み表示にすることが可能です。
設定方法はこちらの記事で紹介しておりますので良かったら参考にしてください。
送料に関しては送料一覧をTOPページ等に表示する
または
いくら以上の購入で送料を無料にする
等で事前にユーザーに認知させることが可能です。
送料無料の設定に関してはこちらの記事で紹介しておりますので是非参考にしてください。
- 【まずはここから】Shopifyでの”送料”の基本設定を画像つきで解説!
- 【送料設定】Shopifyの送料の設定を細く設定する方法 ”注文金額で送料が変わる編”
- 【送料設定】Shopifyの送料の設定を細く設定する方法 ”重さで送料が変わる編”
- 【送料設定】Shopifyで商品グループごとに送料を作成する方法を画像つきで解説!
購入にアカウント作成が必要だった
24%がこの理由で購入に至っていません。Shopifyであればゲストアカウントでの購入を許可できますので購入までのハードルをぐっと抑えることができます。
公式の説明がわかりやすいのでこちらの情報を参考にしてみてください。あとから会員のみの購入を許可する設定に簡単に戻すことがShopifyなら可能です。
ストアが信用できないためクレジットカード決済をしたくなかった
17%がこの理由です。これを解消するにはあなたのストアの透明性をいかにアピールするかが重要になります。ブランディングや法人なのか個人なのか、実績があるのか、色々アピールするべき部分はございます。できる限り透明性を出すためにストアの情報を出そうと思ったら新しいページやコンテンツをすぐにページに反映させたいですよね。Shopifyであればページの追加は簡単ですしTOPページにコンテンツを追加したければプログラミングなど不要で簡単に追加できます。ブログもShopify内で作成可能なのでお客様の信頼を勝ち取る為の工夫はShopifyなら簡単に実現可能です。
購入完了までにかかるプロセスが長すぎ/複雑すぎる
18%がこの理由です。Shopifyの洗練されたUIであれば
- カートに進む
- カートに追加した商品を確認+決済方法を選ぶ
- 自分の情報を入力する
- 配送方法を選ぶ
- 住所に応じた送料が自動計算される
- 決済に必要な情報を入力する
- 購入完了
またゲストアカウントでなくアカウントをお持ちのユーザーは上記の手順を
- カートに進む
- カートに追加した商品を確認+決済方法を選ぶ
- 配送方法を選ぶ
- 購入完了
まで短縮可能です。非常に簡単に決済可能ですし、Amazonや楽天と変わらないユーザビリティーの高いUI/UXとなります。フルスクラッチ等で自分なりにカスタマイズした購入フローよりも世界基準で設計されているShopifyを利用するほうがお客様は迷子にならずカゴ落ちを防ぐことができます。
注文合計金額が表示されておらず確認できなかった
17%がこの理由でカゴ落ちしてます。あなたのストアの金額表示は大丈夫でしょうか。決済の前に決済に関わる金額を全て見やすいように表示できておりますか?もしまだその設定が済んでなかったり、情報が不足していたら早速対処いたしましょう。また表示方法に関しては大手のショッピングサイトを参考にて真似をしてみてください。必ずユーザビリティーが上がること間違いないです。
この辺の煩雑な作業もShopifyであれば初期設定で既に下記の表示が出るようになっております。Shopifyを選択していればこのかご落ちの理由をかなり下げることが可能です。

サイトがエラーやクラッシュしていた
これはそもそもの問題ですね。あなたのサイトは大丈夫でしょうか。クレームが来れば対処できますが、軽微なものだったりするとお客様は何も言わずあなたのサイトを離れてしまうでしょう。一度お客様になりきって購入のテストをすみからすみまで試してみることをおすすめいたします。
これはShopifyで可能性を0にすることはできませんが、Shopifyであればクラッシュやエラーの可能性を極限まで減らすことができます。自社で開発したECサイト等だとどうしてもバグの改修が間に合わなかったりしますが、こちらはクラウドECなので常にメンテナンスも入っておりますし、アップデートも適宜入ります。月額を払うというデメリットはありますが、それを上回るメリットがあります。常に最新の安全な状態でECサイトを運営したいかたはクラウドECをおすすめいたします。
購入方法の種類が十分でなかった
7%がこの理由です。Shopifyは上記でもご説明した通りたくさんの決済方法を簡単に追加することができます。常にアップデートを続けているため新しい決済方法が現れたらあなたのストアでその決済方法が使えるようになるまでの時間はそうかからないでしょう。ではどのくらいShopifyで支払い方法の種類をカバーできているのか気になっていることと思います。こちらの記事にわかりやすくまとめておりますので是非参考にしてください!
Shopifyで使える決済方法は?利用できる決済方法をまとめて解説!
最後に
いかがだったでしょうか。カゴ落ちとはなにか、そしてその原因と対処法をご紹介いたしました。
当サイトがShopify推しということもあり「Shopify」「Shopify」とくどかったと思うのですが、それだけおすすめですし、余計なことを考えずストアのオーナーになるあなたは運営に注力することができます。カスタマイズの可能性が無限大なShopifyを是非ご検討ください。
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